日本画について
日本画は、日本の伝統的な絵画のスタイルや技法を指します。大きくは彩色画と水墨画に分かれます。
日本画の概要
中国や朝鮮半島から「唐絵」が渡来し、その後、日本的な主題を描く「大和絵」や「和画」と呼ばれるものが生まれ、新しい画風に対する旧来のものを日本の伝統的なものと区別する傾向がありました。
「日本画」という言葉は、1870年代にヨーロッパからもたらされた油彩画に対して、日本の図画を指すために使われるようになりました。
明治政府は西洋画法を学ぶための工部美術学校を創立し、洋画への転向が進みました。しかし、アメリカから来日したフェノロサが日本画に強い関心を持ち、その特徴を評価しました。彼の講演によって「日本画」という言葉が初めて使用され、日本画の特徴が説明されました。
日本画の特徴的なスタイルは、平面的な表現と装飾性です。立体的な造形よりも平面的な美しさを重視し、装飾的な要素を取り入れることが特徴となっています。また、自然や風景を題材にすることが多く、四季折々の美しい自然や風物が描かれることが多いです。代表的なジャンルとしては、山水画(さんすいが)や花鳥画(かちょうが)があります。
日本画と洋画の違い
影響を受けた文化と美学
日本画は主に日本の伝統的な美学や文化に根ざしています。仏教や儒教などの東洋の思想や美意識が大きな影響を与えています。
一方、洋画は主に西洋の美学や文化に基づいており、ルネサンスやバロック、印象派などの西洋の芸術運動が重要な影響を与えています。
表現手法と技術
日本画は主に水墨や岩絵具、顔料を使用し、和紙や絹などの伝統的な材料に何度も重ね塗りをするように描かれます。水墨画などには独自の技法や筆使いが用いられます。
洋画は様々な絵の具やキャンバス、紙、板などの素材を使って制作されます。油絵、陶板画(とうばんが)、水彩画、パステル画、テンペラ画などの種類があります。
画法と構図
日本画は平面性が強く、画面を平坦な空間として扱うことが多い傾向があります。また、主題を中央に配置することや、空白の余白を大切にする傾向もあります。
洋画では透視法や光と影の表現、リアルな人物や風景の描写など、より立体的な表現や写実主義的な構図が用いられることが多いです。
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